大学生の蝶撮影旅日記

大学生になった今、幼い頃憧れた蝶に会いに駆けまわります!

富士山麓は蝶の楽園だった! 怪我と採集者さんとの戦い。2019 8.25

この夏長野県でヒメシロチョウを探し回りましたが全く出会えず。なんとか今シーズンに会っておきたいなと思ったので確実に会える富士山麓へ行ってきました〜!

バイトが終わった夜8時に出発!

なんと片道7時間かかりました(^^;夜の道は景色見れないのが残念。でも道が空いてるから夜を選びがち。富士の道の駅で朝まで少し寝ました。2時間寝て朝5時!突撃!!!!!!

ヒメシロチョウは全然止まらないと聞いているので朝の寝込みを狙いたい。

草地にはツルフジバカマがこれでもかっ!というほど生えているのでこれは見つけるの簡単でしょ。

あれれ1時間探しても見当たらず。

一日は長いのでのんびりいこう。

草むらをまったり歩く。カシワの疎林があったのでキマダラモドキを探すも見つからず。

付近の草むらをのんびり歩いているとオレンジの蝶が飛び出す。一瞬ヒョウモン?かと思ったがすぐに理解した。

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ムモンアカシジミだ!!!!!!

なかなか珍しい晩夏のゼフィルス!会える気がしなかったのでここで会えたのはデカイ。嬉しかったな〜。地元のアカシジミ、ウラナミアカ同様下草にくるんですね〜他の図も撮ろうと飛ばしたら草むらの奥へ行ってしまいました。

ルンルンで草むらを再び歩くとその5分後。。大きめのシジミチョウが……

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クロシジミ!!!中学生の時以来!

さすがに時期的には遅かったけど会えた最高!

来年はきれいな姿を撮りに行くからね!

 

日差しが強くなりルリシジミが飛び始めた。

そしてフワッふわの白い蝶が来ました!きましたよ!!

 


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なんとか追いかけてそっと近ずいて撮影!

逆光に透かした羽が美しい。まさに【姫】

華奢な姿に魅力されました。

次にキマダラモドキを探しにカシワの疎林を探しながら車を走らせると遠目に疎林を発見。

到着すると車が沢山止められている。。まさかここがポイント???でも人の影は見当たらず。

とりあえず疎林に突撃!

足場は溶岩?のような岩場で足場が悪く草むらの背丈も高め。穴があっても気づかない。。

草むらにてカメラマンさんに遭遇!!

綺麗なメスのキマダラモドキを撮影されていました。その個体はもう採集されてしまったみたい。カメラマンさんに探し方などいろいろ教えていただきました。感謝。歩き回ると網を持った人がわんさか。こちらから挨拶するも返してくれない人もいて少し悲しかった。やはり同じフィールドでは敵同士なのでしょうか。

ここでやっていても撮影できそうもないので少し離れたところで探すといましたっ!
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♂はもう遅かったですね。結構近づけました!

なんとか新鮮なメスを見つけたい!

それから探すとキマダラモドキが飛び出す!

目で追いかけた先には採集者が……ネットインされてしまいました。こちらをドヤ顔で見てきました。どう反応すれば良かったかな(^^;

しょうがないこと!悔しさをバネにひたすら足場の悪い深い草むらを歩き続けました。

そして……

 

岩場で足を踏み外し溶岩に手をついてしまいました。岩肌は鋭く手が血まみれになりました。薬指と小指が開けなくなってしまった。

それでも折れずに探すもダメでした。

車に戻り消毒してティッシュを握り締め車を運転(絆創膏忘れた!)

途方に暮れながら車を走らすとヤマキチョウ発見!!急いで車を止める。

 


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背景に空を写せた!山梨のヤマキチョウ!

何度出会っても感動は変わりません!大好き!

 

夢中で撮っていると背後から車が……

嫌な予感しかしない。本当に嫌だ。振り返る勇気もありません。声をかけられるとさっきのカメラマンさんでした!!なんだこの安心感!

このヤマキチョウは近ずいても全然逃げなかったしずっと吸蜜してくれて2人でこんなにサービスしてくれるのは中々ない!と話しながらヤマキチョウを楽しみました。そして網を持った人もこちらに来ましたが2人でヤマキチョウを死守しました。

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目いっぱいに!上羽が揃ってないのが良い!

カメラマンさんは日本の蝶コンプリート間近らしいです。すごい。。。いろいろお話しましたが共感話が多くとても楽しかったです。

手の状況が酷いので1度離脱しコンビニに寄り手当をし気力があったので再びフィールドへ。


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ヒメシロチョウの吸水撮れました!かなり敏感で何度もトライして接近できました。

美しい。目が大きい。腹部を持ち上げていますね!
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ゴマシジミもなんとか。結構遭遇したのですがピント外しまくりで(^^;

 

再びキマダラモドキを探すもダメでした。

温泉に入ってゆっくり帰りました〜

 

さすが有名な場所だけあって採集者さんが多かったです。ぼくは元々採集者だったので採集者から見たカメラマン、カメラマンから見た採集者のどちらの立場にもなったことがあることになります。

1個人の感想ですが採集者だった時、カメラマンに出会うと早くどっかいけっ!て思いました。

そして撮影に転向し採集者にあった時も早くどっかいけっ!って思いました。

両者は同じ蝶を相手にしていますが相反する関係だな〜っと感じました。

違うフィールドで活動しているならお互いを尊重し合うことは全然可能だとは思いますが面と向かって同じフィールドで両者が遭遇した場合やはり話が違うと思いました。どちらにとっても自分の活動の妨げになってしまいますね。

もし仮に採集者さんが撮影を待ってくれていても撮影を100%楽しむことはできないなと撮影をやっていて思いました。

そして生き物とどう関わっていくかさらに考えさせられます。

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございます(^^)